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低価格中華イヤホンを中心としたブログです

EarFun UBOOM レビュー(TWS対応 Bluetoothスピーカー)

Bluetoothスピーカーの基礎知識(大きさ編)
最初にBluetoothスピーカーを選ぶポイントを少し解説したい。
Bluetoothスピーカーを見る時は、形と出力と大きさをチェックしてほしい

・超小型…持ち運び可能(バッグ携行可)
大きさ:手のひらサイズ(10×10cm)、箱型(17×6×6以下)、筒形(高さ10cm以下)
出力:~6W(3W+3W)、重さ:300g前後、低音:150Hzまで

・小型(低出力)…携行可能(ペットボトルサイズ)
大きさ:箱型(17×6×6前後)
出力:10~12W(6W+6W)、重さ:400g前後、低音:80Hzまで

・小型(やや高出力)…携行可能(大型のボトルホルダーなら可)
大きさ:箱型(20×7×7前後)、筒形(18×8×8)
出力:20~24W(12W+12W)、重さ:600gまで、低音:60Hzまで

・中型(高出力)…携行難(重い)
大きさ:箱型(20×9×9以上)、筒形(18×9×9以上)
出力:40W~(20W+20W)、重さ:1Kg超、低音:60Hz以下可

大きさ・重さ・出力・低音の再生可能域でだいたいこの4つに分類できる
出力によってだいたいのサイズと低音の再生可能周波数が変わってくる
ピアノで例えると、高音から低音まで88鍵のすべてが再生できるのが理想だ
出力が小さいと物理的に低音うちの半分も再生できない
小型の10Wクラスで重低音が鳴ることは物理的に不可能。30W以上あっても難しい
いわゆる重低音とは60Hz以下の低音のことで、低くなるほど不快な音でもある
単に量があればいいわけではなく、重低音から高音までまんべんなく鳴るのが優秀なスピーカーなのだが、低価格でミニマムサイズのオーディオではこれが超難しい。
従来のスピーカーの半分以下の大きさで、それに匹敵する再生能力を持つことが、Bluetoothスピーカーの最大の利点。
全ての音域が再生できることを条件とすると、最低20W以上の出力が必要となるのがおわかりいただけるだろうか?
その中でも、最小限度のサイズでしっかりした低音が出せる機種を選んだのが今回だ

EarFun UBOOMの特徴
高さ16.5cm、直径約9cm、重さ約600gの円柱形。IPX7防水対応
12W×2の高出力。2台で24W×2のTWSに対応
EarFun公式ショップが販売、価格は¥6,599⇒¥5,999⇒¥5,499

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(左)パッケージは非常にコンパクト。
(右)写真ではまっすぐ円柱に見えるが、実物はなだらかな円錐型。
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右のSoundPeats P5よりも背が低く、500ml缶よりも太い。缶ホルダーを使うときは要注意。
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(左)電源はボタンを1度押すだけ。これだけでもストレスが減る。
(右)パッシブラジエーターが上、ドライバーが下についている。
そのため上下を逆さにすると若干自然になるかも。
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(左)低音が響きすぎるお風呂ではアウトドアモードがよい。
(右)操作は天面に集められていて、ボタンがやや硬め。
+-は手探りでできる。それ以外のボタン操作は手探りだと難しい

スイッチは天面の中心のボタン、押すと「テロリロ♪」とおなじみの音で起動する。
起動音は、手持ちの「Taotronics TT-SK11」と同じ音だ。
UBOOMはボタンを押すだけで起動してくれる。
多くのBluetooth製品はボタン長押しなので、UBOOMのこの動作は非常に心地よい。
ボタンが固いが、接続や操作はストレスがない。非常に優秀で驚いた。
Bluetoothボタンで再ペアリングや切断ができる。
今回、TWSは試していないが、TWSにすると、片側(ホスト側)の電源を入れるともう片方が勝手に起動してくれるらしい。これなら2台でも楽に使える。優秀な機能だ。

音はひとことで例えると、1万円くらいで買えるミニコンポのようなサウンド
高音はスッキリ、中音域はこもりがなくクリアでふくよかな低音。
低音がよく効いていて、男性アナウンサーの低声がちゃんと鳴る。
たぶんこのクラス(600g以内24W)ではトップだと思う

しかし、ややブーミーで締まりがなくボワボワ鳴りがち
低域の量感は十分なのだが、下まで伸びていない
高音が伸びるので窮屈には感じないが、低域の量感にしては思ったほど音場が広がらない
ベースラインの上にツイーターを載せたような音づくりで、
クラシックは古楽はスッキリと聴けて、オケものは旋律と通奏低音がしっかり鳴る。
しかし、ハーモニーや楽器の質感が引っ込んでしまい、形はできているが楽器の魅力に欠ける。
ピアノは左手の一定の音域が強調される感じでやや調子が狂う。
ポップスも同様、ボーカルとベースラインはしっかり聴こえるがハーモニーが小さく、ニュアンスはイマイチ。
ベースラインを中心としたノリのいい音楽は得意だが、細かなニュアンスを伴うアコースティックな表現を伴う音楽は苦手な感じです。

良くも悪くも大味なサウンドでもあるのだが、3年前の製品と比べると、上も下もビシッと鳴るオーディオ製品の音になっている。
あとちょっとで1万円以上するブランド製品の音を超えられる。
製品のポテンシャルは十分あると思います。

時にちょっと低音がうるさいかもしれない。
そういう場合は、アウトドアモードで低音を抑えることができる。
ボタン一つでバランスを変えられるのもよい点。
お風呂ではアウトドアモードでちょうどいい感じに鳴ります。

3年前はTronsmart T6というモデルがヒットしたのだが、T6に防水とアウトドアモードとTWSを付け加えたのが、このUBOOMといっていいかもしれない。
TWSを今回試していないが、TWSにすると2.5倍迫力のあるしっかりした音になります(確信)
ステレオの定位がしっかりしますし、片側24Wになるので、出力が安定します
今回、TWSにしなかった理由は、2台あっても持て余すから😓
お風呂で使うことがメインなので、2台をいちいち持ち運ぶのは面倒なのです。
(なお、TWSは別の機種で試す計画です)
いずれにせよ、TWSを念頭にお試しで1台買ってみたのですが、低音の厚みがどうなるのか。あるいはTWS用に調整してあるのかどうか
予算が余ったら、UBOOMをTWS化するかもしれません

2年ぶりに買ったEarFun UBOOMは通算で8台目のBluetoothスピーカー。
円柱形は5台目となるが、Bluetooth部分もサウンドも洗練されて、より高品質で使いやすくなった。
もうちょっと中音域の質感があれば言うことがないのだが、UBOOMと同等以上の低音の量感を求めると、倍払っても手に入れられないかもしれない。
購入に至るまで、オーストリア人の動画をよく聴いて比較したのだが、この出力で理想に近い低音が出ていたのがこのUBOOMだった

コンパクトさとコスト、実用性を兼ね備えたいいスピーカーだが、各社すでに次の製品に向けて動き出している。
そしてすでにいくつかの新製品も出ている。
2020-21年はどんな製品が出るのか楽しみだ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました😃

追記)8月中旬、下位機種のEarfun Goも買いました😄
UBOOMとの違いにも触れてあります 

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