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低価格中華イヤホンを中心としたブログです

POLK AUDIO XT20を買ったよ!(箱だしレビュー編)

初出レビューではラップ巻き?みたいにいわれていましたが、梱包はちゃんとしていました
デザインはチープとも評されていますがスタンダードで質感も悪くないです。
グリルをつけるとクラシックな印象に。高さ33cm奥行き28cmはブックシェルフとしては大きい。ニアフィールドでは威圧感もあります。

※はじめに(1)リスニング環境(追記5/14①)
このレビューは和室6畳間でのインプレッションです
洋間(フローリング)の場合、和室に対して少なくとも1.5倍はよく響く、ということをご了承ください。
またリスニングポジションは約1.7mくらい、LR間は約2m、ウーハーの高さは約70cm。
あとネットはつけた状態です。

※はじめに(2)音源(5/28)
音源は基本16bit/48kHz/AAC96kbpsのネット音源のクラシックが多いです。
近現代もののオケもの、音数が多いオーディオ的に一番厳しい楽曲を選んで試してあるので、どんなジャンルでも問題はないと思います。
ハイレゾ音源は使っていませんが、音源がよくなると音質はさらに良くなります。
低音に関して言えば、レビューの表現よりもっと出ているかもしれないです。
実際、ポップスを聴くときはそれほど音量上げていませんが、それでもビートを十分に楽しめると思います。
このレビューはこのスピーカーで聴くことができる最低限の音だと思ってもらえば。

以下レビュー。ざっくりと箇条書きにしていきます。
①音出し(中華アンプとの相性問題)
インフィニオン製チップの中華アンプ(MA12070)では音が出なかった(SA300など)という報告がありましたが、ちゃんと音が出ました。

使用機材は、
DAC:TOPPING E30(主にTOSLINK)
AMP:LOXJIE A30(2020年製)
使用ケーブル:RAYWILL 高純度OFC (10m, 14ゲージ相当)
スピーカースタンド:ハヤミ工産 NX-B300T(ブラック)
(※販売終了:現行品は、HAMILeX SB-67) 
なお、以前使っていたスピーカーはBOSE 501Z。

②ビルド
チープという話もありましたが、作りはしっかりしている。
デザインはオーソドックスで3万円とは見えないと思います。
(むしろESの前面のパネルのデザインは落ち着きがなく、しかもあれはペラペラで子供だましであの作りならパネルがないほうがよかったのでは。)
胴鳴りはありますが、MDF材を使っているので変に鳴るわけではないです。

③音質
音の傾向は重厚、BGM的に使うなら中低音がちょっと重いかも。
高域の解像度は価格なり、低音の分離もそこそこで質より量のタイプ
量感が多すぎるわけではないですが、重低音まで十分鳴るので、大音量だと確実に苦情出ると思います。

(追記5/14②)
普段ATH-M20xBT(@SBC)というヘッドホンを使っていますが、ほぼ同じ音色というか、違和感なく使えています。
M20xはどのレビューを見ても過不足のない性能。
若干こもるという声もありますが、声の帯域をこれ以上減らすとボーカルに芯がなくなる(=鼻に抜けるような声の細いボーカルになる)ので、この籠り感はやむを得ないところで、いやむしろこれくらいの籠りに抑えているのは絶妙なチューニングだと捉えています。
M20x(BT)は絶妙なチューニングだと思う理由の一つはこれです。
そのM20xから違和感がない音色、ということはMXT20は結構優秀なのかもしれません。
ただし低音はM20xのほうが音圧がかかり下まで伸びています
というかM20xの重低音再生能力も結構なものなので、M20xに劣るといってもXT20が劣るわけではないんですよね
いきなりヘッドホンの話になりましたが、同傾向の音色のスピーカーと思って差し支えないかと思いました。
(なおヘッドホンにはイヤーパッドカバー(Ice Silkタイプ)を使用し、スピーカーは高音を+2dB補正しています。)

④総評
見た目は価格なりですが、ミドルレンジと同じ口径の16.5mmのウーハーを使った本格派。
ミドルレンジ(5万円以上)と同じ中高音の解像度や低音の分離は期待できないですが、十分な再生レンジを持ったウーハーの威力は絶大
中低域は伸びやかで詰まることがない。
ボーカルが下がりすぎることはないが、特段豊かというわけでもない。
価格に対してこの音質は極めて標準的だと思います。
5インチ(16cm)ウーハーのブックシェルフは最低でも6万円台から。
優れていたら困ります。
ですが、それらミドルレンジの約半額ですからコスパは高いと言えます。

さらにミニシアターとの組み合わせ。
MXT20は高さ33cmありますので、32V型だと高さ43cmなので画面の3/4を占め、やや大きいですが、それ以上の画面のテレビならちょうどいい大きさ。
高音が強すぎたり、低音が響きすぎることもなく耳あたりはいい
ただ輪郭がはっきりしないので思っていたよりもシアター向きでは…、と思っていましたが海外ドラマはちょうどよい感じに。

総評ですが、アッパークラスに対しては解像度などに物足りなさもありますが、耳あたりがよく普段使いにちょうどよい音。
エントリークラスに対しては、ロクハンの大口径ウーハーの余裕が最大の長所。
ゆとりのある低音はこのクラスでは他の追随を許さないはずです。
中華アンプで鳴らせますし十分以上だと思います。
上流(アンプ・DAC)をよくすれば当然音はよくなりますが、3万円のスピーカーの上流に10万円以上かけるのはちょっとナンセンスかなとも思います。
ただかけるとしたらアンプですかね、40Wのアンプでも半分も音量を上げることはないですがもうちょっと高い出力でドライブしてみたい。

⑤(余談)最後に
501Zと比べると、やはり高域の解像度には分がありますね。
音楽用途ならば501Zに軍配。ですが、低音が鳴りすぎるんですよね。
それと中音域が薄いし、高域はやや硬い。
そういうわけで普段使いができるスピーカーが欲しかったんです。
PM0.3も持ってますが低音が出ない。
0.3を低音方面に伸ばした感じで個人的には◎
ちょっと出過ぎではあるんですが、中音域が聴きやすくなった分、OKです。

⑥おまけ(1):もし勧めるなら…?(もしXT20がダメだったら)
もしMXT20がダメだったら、の話です。
全部、空気録音でしか聴いていませんので、その辺ご了承ください。

5万円以下のブックシェルフ、他の人にはダリ勧めるかなあ…、
スペクター2かゼンソール1(中古)ですね
他にはJBLソニー、ワーフェデール、クリプシュなどありますが。
まずJBL A130は値上げしたので割愛。
割愛しましたが、今の3万5千円でも十分検討する余地はあると思います。
ソニーCS5もなんとなくカット。
2万円(3万円以下)で選べって言われたらソニーかダリのスペクター1ですね。
ワーフェデールやクリプシュは5万円ないと買えないので却下。
ワーフェはなんかごちゃごちゃしていて。
クリプシュは高能率で好感度も一番。
予算上限ないならクリプシュの60Mや600M選びたいんですが、
50Mだと低音の量感どうかなと。
あとデカさですよね、ソニーJBLもそうです。
まあポークのうちの子(XT20)と同じ高さですが、4インチでこのサイズは。
そういうことで、もしXT20の音が出なかったら、
サイズ・鳴らしやすさ・価格でダリのスぺ2かゼンソ1

⑦おまけ(2)
あ、ダリだったらオベロン1がありますね
オベロン1は割高ですよね、13センチ(ウーハー)なので。
もし13センチ以外買ったら死ぬみたいな病気だったらこれしかないですが
そうじゃないならもう2万円上乗せしてエラックとか5インチウーハーのものを選びたいです。
なぜ5インチ(ロクハン)にこだわるのかというと、…4インチ以下はサブウーハー追加が非常に有力だからです。
ただサブウーハーってデカいし割高ですよね…4万円台のブックシェルフもう一台買えちゃう。
5インチとサブウーハー追加、どっちがいいかは何とも言えないんですけど、確実に一つ言えるのはお金がかかるということ。
(そして自分は2.1ch使っているのでサブウーハー追加には否定的なこと)
そして7.1chも含めると無限に選択肢が出てくる。
それはそれで別の話なので、とりあえずシンプルに5万円以下で何買うか、ならダリの2機種を考えたいです。
以上、もう次のスピーカーの話でした( ^ω^)・・・
(ver.1.01/2023/5/14⇒ver.1.02/2023/5/28)