Chironuko3のへや(工事中)

低価格中華イヤホンを中心としたブログです

ざっくりTaoTronics TT-BH072 (SoundElite 72)

((更新履歴:2019/8/11 遅延について追加)
まえがき
TaoTronics TT-BH072 (SoundElite 72)
2019/5/21、¥4,599、TaoTronics Audio直営店が販売
⇒2019/10/10、TaoTronics SoundElite 72として再発売
●QCC3034●IPX5●EQ機能●apt-X HD●φ6mmダイナミック型ドライバー●

特長はなんといってもaptxHD対応
TT-BH053と同じ口径のφ6mmダイナミック型ドライバー搭載
EQ機能搭載

価格的に恐らく完全ワイヤレスイヤホンのTT-BH053と同じドライバーではないかと。
だとするならば、SBCのTT-BH053とどれくらい音質に差があるのか
TT-BH053はバランスに優れるものの、質感は今一歩及びません
TT-BH072は音楽用としてどれだけ使えるか
またaptxHDとaptxの違いも注目点。
本機固有のEQ機能はどれだけ使えるか。
低音寄りの設定は外で使うとき重宝します
しかし、こういった多くの機種ではバランスが崩れてしまい、
EQ機能は使えないことが多いです。
あるいは低音寄りにチューニングされてしまいノーマルが非常にプアだったりします
このあたりのバランスをチェックしたいと思います

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外箱はTT-BH053と同じデザインで一回り小さいです。
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付属のイヤピはエレコム EHP-CAP20とそっくり。JVC EP-FX2に付け替えました。
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まずはDAPとaptxで接続。音量は普段より多く必要でした。
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aptxHDで接続。aptxとあまり違いを感じませんでした。

・音の傾向はすっきり明瞭、マイルドなドンシャリ
明瞭だが強すぎない高域と低域、中音域のふくらみを抑えた、マイルドなドンシャリ
ポップス向けのセッティングでこもりがなくスッキリ。
低域は下まで伸びていはいますが、上の方で鳴っている感じが強いです。

・過度にならないバランスが取れたEQ調節機能が特筆
QCC3034のオプションだと思われる、このEQ機能。なかなか本格的
バランスを取りながら、高音・低音をブーストしてくれる
ひとことで言えば、バランスがとれていて効き過ぎないちょうどよいブースト
低音は+2dBぐらいのブーストなので、物足りないくらい。

・イヤピはエレコム EHP-CAP20とうり二つ
付属のイヤピはフィッティングがよくないので、JVC EP-FX2に交換。
イヤピのフィッティングは低音の出方に注意してほしい
低音が聴こえないときは、ほとんどの場合フィットしていない
その場合は、イヤーフックの調整とイヤピの変更を勧める
低音が出すぎていてもよろしくないが、しっかり出ていないのはフィットしていない
(2019年10月9日、下記写真追加。イヤピは最終的にSedna EarFit Lightに落ち着いている)

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Sedna EarFit(左)とSedna EarFit Light(右)。最終的にボーカルが明るいLightを選択した。

・aptxHDはおまけ?aptxでも十分なクオリティ
充電時間は約120分、使用時間はaptxHDで約10時間。aptxなら12時間以上持つと思われる。
aptxでも十分音がよく、aptxHDとの違いがあまり感じられなかった。
ドライバーは恐らくTT-BH053と同一性能なのではなかろうか
SBC接続のTT-BH053よりは音質はいいが、それほどの差もない

・おすすめ度は★3つ
接続品質…◎、価格…◎、デザイン・パッケージ…〇、イヤピ…△、音…△
aptxHD対応イヤホンが3k台で手に入るという点は特筆です
しかし、肝心のイヤホンの音が。バランスは弱ドンシャリで軽い音色で破たんがないですが下の低音が弱い。
いろいろなイヤピを試しましたが、どうやらこれが6mmDDの性能らしいです。
聴きやすくてバランスの良い音ですが、低音が下まで出ていないと迫力に欠けます。
せっかくのaptxHDなのに勿体ないです。aptxHDは歪みがなく高音質ですが、情報量に欠き、鳴らしきれていない。
価格なりと言ってしまえばそれまでですが、この価格帯のBluetoothイヤホンの音質はあまり期待できないです。
TT-BH07Sをお勧めしたいですが、ドライバー径は同じ6mmですのでほとんど変わりがないでしょう。
お高くつきますが3kくらいのイヤホンとaptxHD対応レシーバーの組み合わせのほうが確実。
接続がaptxに限定するならばチップが新しいTT-BH07Sでも十分かもしれません。

・遅延について
ちなみにaptx・SBC・ACC・aptxHDの遅延ですが、この4つに大差はありません。
若干の差はありますがどれもズレます。遅延が少ないのはaptxLLのみです。
遅延補正が使えない状態で音声を同時に流すと、他のコーデックは音声が2重になって元の音声とズレますが、aptxLLは重なる程度。
aptxは遅延が少し短いというような情報もありますが、ズレることに違いはない。
遅延に関しては、aptxLL以外、大差はない。覚えておいてください。

・aptxHD以前にイヤホン性能が力不足
音として悪くはないですが、全帯域きっちり出ないとaptxHDである意味がないです
aptxHD対応ワイヤレスイヤホンとしては破格ですが、イヤホン自体の性能は1k台相当ですね。
CSR8675チップのレシーバーと安いイヤホンの組み合わせのほうがaptxHDの恩恵は大きいかもしれません。
とはいえ、aptxHD対応のメリットはあります。
驚くほど高音質とまではいきませんが、歪みの少ないピュアな音、そして、最新SoCのスムーズな接続は代えがたいものがあります。
また、aptxHD接続でも10時間使えるのはかなり便利、これもQCC3034の恩恵です。
aptxHD第一世代機としてはそつのない作りでまずまずだと思います。
2019年8月には10mmドライバー搭載のTT-BH07S Boost、3ドライバーのTT-BH07S Plusが発売されますので、そちらにも注目です。
また、SoundPEATSからはQ35 HDという機種も発売されています。
さらに2019年10月、TT-BH07の後継機・SoundElite 71が発売されました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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